筋肉を包む筋膜の役割とは?筋膜リリースで筋膜を元に戻す

2020年9月 25日 10:00 am
筋肉は体を動かすだけではなく、体を支える役割や臓器の働きを維持する役割、代謝や血液の循環にも大きく関わる体に欠かせないものです。 そんな筋肉や内臓は筋膜と呼ばれる組織に包まれており、筋膜にアプローチして体の不調を整える筋膜リリースが注目されています。 筋膜リリースとはどんな施術なのか、筋膜の役割と共にご紹介しましょう。 ■体の姿勢や組織の摩擦から守る筋膜 筋肉は細かい筋線維を束ねたもので、全身の筋線維を1本ずつ包んでいる薄い膜を筋膜と言います。 主な役割は各繊維や骨、内臓、血管、神経など様々な体の組織をつなげて、体の姿勢を維持する重要な役割を担っているのです。 同時に筋線維の動きをサポートし、力の伝達も行っています。 また、各組織を包むので組織同士が擦れて起きる摩擦から組織を守る役割もあります。 筋膜はコラーゲンと水分でできており、そのうち85%は水分で構成されています。 とても柔らかい膜であるため、水分不足やストレス、長い時間同じ姿勢での作業、筋肉の柔軟性がなくなると委縮や癒着が起き、筋肉の動きを阻害したり、体の不調につながったりするのです。 ■筋膜を元に戻す筋膜リリース 筋膜が緊張状態になるとすべりが悪くなり、筋肉がスムーズに動かなくなります。 そうなると腰や肩、背中に痛みやコリが発生してしまうのです。 しかし、その不快な痛みは筋膜を柔らかくして正常な状態に戻すことで改善できます。 筋膜リリースとは筋膜はがしとも呼ばれており、委縮や癒着を起こした筋膜を元に戻す施術です。 手技で皮膚表面と筋肉膜を引き剥がしや引き離しを行う、手のひらでこすってマッサージする方法が一般的です。 一見簡単そうな施術内容ですが、実は高度な技術テクニックが求められる施術であり、一定期間が経つと再び筋膜の委縮や癒着が戻ってしまうので、改善に時間がかかる方法です。 ■筋膜リリースは整骨院で受けよう 筋膜リリースは健康や美容に関する雑誌やメディアでも取り上げられるようになり、筋膜に関する研究も進んでいます。 自宅でできる筋膜リリースもありますが、あくまでも筋膜のねじれやしこりを緩和や予防に特化しているため、効率良く回復を図るのであれば整骨院で筋膜リリースを受けましょう。 筋肉の委縮が続くとトリガーポイントが生まれるので、整骨院はどこにトリガーポイントがあるのか、筋膜の異常が起きる原因は何かを突き止め、適切な施術で筋膜を正常な状態に改善します。 当院でも筋膜リリースを行っているので、体の痛みやコリにお悩みの方は気軽にご相談ください。