産後の骨盤矯正は必要?

2020年8月 5日 10:20 am
出産後、その体型の変化にショックを受ける女性は少なくありません。妊娠前に着ていた服がまったく入らなくなった、おなか周りだけでなく、お尻もなかなか小さくならない、そんな悩みを抱えていませんか? それは妊娠・出産によって骨盤が開いてしまったからです。授乳すれば痩せていく、体型は戻ると言われていますが、出産によって開いた骨盤は元の状態に戻ることはありません。 妊娠中はホルモンの分泌で、骨盤を支えているじん帯が次第に緩んでいきます。これは、出産する際に赤ちゃんが通りやすくするために必要なことですが、出産後は筋力の低下や運動不足が原因で開いた骨盤を元の状態に戻すことは困難になります。 では、産後の骨盤の開きによる影響を見ていきましょう。開いたままの骨盤をそのままにしておくと段々と上半身を支えることが難しくなり、その結果として腰痛、股関節痛、恥骨痛、ひざ痛、さらには、肩こりや頭痛まで引き起こしてしまいます。 また、骨盤底筋という筋肉が弱くなることで尿もれをしてしまうこともあります。さらにこの骨盤底筋は、内臓が落ちてくるのを支えている筋肉でもあるので、ここが弱くなると骨盤の一番下にある子宮や膀胱が下がってきてしまいます。 今は大丈夫でも、年齢を重ねた時に「子宮脱・膀胱脱」といったことになりかねません。ひどい時には、手術が必要になることもあるので今から骨盤底筋を鍛えていく必要があるのです。 育児が始まって、その腰にかかる負担に悩まされている方も多いでしょう。それは、不安定な骨盤でいたら余計にひどくなります。 自然分娩だけでなく、帝王切開による出産の場合でも骨盤にかかる負担は大きいですから同じことが考えられます。 セルフケアの一歩として、骨盤ベルトを試してみたくなるかもしれません。自分で簡単にできるし、手軽、なにより整骨院や整体に行くのはちょっと怖い…料金も気になる…と色んな理由があると思います。 整骨院や整体での施術はその効果が格段に違います。骨盤ベルトでは解消されないお悩みが、整骨院や整体でプロの施術を受けることですっきり解消するかもしれません。 ここで注意したいことは、お産直後は骨盤矯正をしないということです。産後一ヶ月くらい経ってからの施術がベストです。帝王切開の方は傷口の痛みがなくなってからがよいでしょう。 一番いいのは産後半年以内に、整骨院・整体で骨盤矯正の施術を受けることですが、もし出産から1年以上過ぎていても効果はあります。 当院では施術後、患者様の生活習慣などのアドバイスも行っております。骨盤矯正をして痛みのない体を取り戻しましょう。