コリに効く筋膜リリースとマッサージとの違いは

2020年8月 3日 10:27 am
近年、筋膜リリースというケアが人気になっています。ストレッチポールという器具を使ってセルフケアもでき、ストレッチと同等の効果もあるため注目を浴びています。ですが、筋膜とはそもそも何なのか、マッサージとどう違うのかをご存知でない方も多いのではないでしょうか。 筋膜とは、筋肉や内臓、血管などの体内機関を包む組織のことです。また、筋膜には浅筋膜と深筋膜の2種類があり、後者は筋肉を包んでいます。筋膜リリースは、主に深筋膜に作用します。 多くの方が肩コリ、腰痛に悩まされているかと思いますが、そういった症状には筋膜の不調が原因の方もいらっしゃいます。 例えば、運動不足により筋膜の収縮力が低下し、中にある筋肉の機能低下を起こしてしまうことがあります。外側の筋膜が固まってしまうと中にある筋肉が上手く運動することができません。また、筋膜が萎んでいるために血の巡りが悪く、筋肉の疲労が取れにくくなってしまっています。 運動のし過ぎによるオーバーワークでも筋肉が緊張を繰り返したために筋膜が縮んでしまうことがあります。特にストレッチをする習慣がない方は、筋肉もリラックスする機会がないために注意が必要です。 筋膜リリースは、筋膜の柔軟性を取り戻すことで体の調子を整える施術法です。マッサージは、筋膜の内側にある筋肉も刺激するために「痛気持ちいい」くらいの強めの指圧をします。それに対し、筋膜リリースでは、筋膜に集中してケアをします。 筋膜には、筋紡錘という神経が通っており、強い圧力に対して反射的に収縮しようとする防衛反応があります。そのため、筋膜の緊張を解くにはマッサージより弱めの圧力で施術する必要があるのです。 先ほどストレッチポールという筋膜リリース器具のことを紹介しましたが、ストレッチポールの扱いには注意が必要です。強さを加減しないと筋紡錘が反応してしまい、マッサージ効果しか得られない場合があります。 当院では患者さまの体に触れた上で筋膜にコリの原因がある場合に筋膜リリースをしています。弱めの力でじっくり指圧を施し、軽めの力で腕を引くなど、ほとんど痛みを伴わない施術になります。 筋膜リリースの後は、筋膜が柔軟性を取り戻し、施術をした筋肉がプニプニと弾力を取り戻していることが分かります。 また、筋肉の血行が良くなっているため翌日以降も疲労が抜けていることも実感できるでしょう。加えて、柔軟な筋膜は筋肉のシルエットをハッキリと映し出します。筋膜を整えた後は、体がスリムになっていることを実感できるでしょう。 整骨院である当院では、整体の一環として筋膜リリースを実施しております。セルフケアで疲れが抜けないという方にも効果のある治療を行えます。ぜひ一度、当院にて施術を受けにいらっしゃって下さい。