昔の肩こり、現代の肩こり、その違いとは

2020年6月 17日 9:52 am
肩のあたりが石のように凝り固まり、だるい感じがする、動かすと痛い…このような状態は昔から「肩こり」と変わらず呼ばれてはいますが、現代で云われる「肩こり」は、実際の症状としては昔のそれとは全く別物と言えるかもしれません。 現代の肩こりは、きちんと原因と状態の把握をして対処をしなければ、うまく抜け出せないループに陥ることが多いのです。 ほんの半世紀前までは日本人の多くが農業、林業、土木作業や漁業など、体を動かす労働に携わっていた時代でしたので、全身運動の中で起こるいわゆる「筋肉痛」であることがほとんどでした。 お子さんやお孫さんが、父母や祖父母の肩たたき、肩もみをするというのは日常茶飯事だったのではないでしょうか。それは、ご家族にしてもらう肩たたきでも、昔の肩こりには十分回復効果があったからです。 一方、デスクワークや立ちっぱなしの仕事が増えた現代においては、体全体で見ると大して動いてはいません。逆に、例えばパソコン作業のように、同じ姿勢で、同じ動きを繰り返すことによって、筋肉の奥深い部分をピンポイントで凝り固めてしまうような肩こりが目立ってきているのです。 ですので、「ああ、なんだかずっと肩凝ってるなあ」と思い立ち、肩や首の痛みや不快感をどうにか解消しようとマッサージ屋さんに行かれたところで、施術中は心地よくても、早ければ帰り道には揉み返しで増々凝ってしまう…なんて悪循環も起こり得るのです。 もう1つが、肩凝りだと思って放っておいたら四十肩・五十肩になってしまっていた、というケースです。いずれもよく聞く俗称ですが、実はこれらは「肩関節周囲炎」という立派な病気なのです。 病気というと物々しいですが、逆に言えばちゃんと対処ができる、ということなのです。 現代における「肩凝り」は、「疲労」というよりは、「肩関節周囲炎」と同じ「怪我・病気」に近い状態ですので、整骨院(接骨院)へのご相談されることをオススメします。 整骨院(接骨院)で行っている施術は単なる肩もみではありません。整体師・鍼灸師ならではの「柔整マッサージ」を用いて、お話を伺って患部を拝見しながら、どこに原因があるのかまで見当がつきますので、肩凝りのループから離脱するお手伝いをさせて頂ける可能性が大変高いのです。 当院においても、本当にただの肩凝りなのか(筋肉痛の範囲なのか病気の範囲なのか)をしっかり判断させていただいてから治療方針を決めておりますので、長年お悩みの方、毎日痛みとともにお仕事に励んでいらっしゃる方は、ぜひ一度ご相談ください!